血液検査でよく聞く「ヘモグロビンa1c(Hba1c)」。おそらく血液のヘモグロビンの一種だろうなとわかりますが、具体的にどんなことがわかるのでしょうか?
今回は、ヘモグロビンa1c(Hba1c)の正常値や基準値よりも高い場合の原因、どんな影響があるのか?そして、糖尿病との関わりについて詳しく解説していきます!
目次
ヘモグロビンa1c(Hba1c)とは?
ヘモグロビンa1c(Hba1c)は、血糖値を測定するためのテストの一種です。 ヘモグロビンa1c(Hba1c)は、糖質と血糖値の長期の平均値を示すことができます。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)は、血管内にあるヘモグロビンと糖分子の結合状態を測定することによって、過去の3か月間の血糖値を決定することができます。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)は、糖尿病患者の血糖管理のために重要なツールとなっています。HbA1cテストの結果は、治療計画を立てる上で役立ちます。糖尿病の発症前に糖尿病の恐れがある人、糖尿病を患っている人、および糖尿病の治療の成功度を測定するために用いられます。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)の結果に応じて、糖尿病の治療方法を調整することができます。糖尿病患者は、医師の指示に従い、適切な食生活や適度な運動、薬物療法などを行うことで、HbA1c値を正常な範囲に抑えることができます。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)の正常値は?
ヘモグロビンa1c(Hba1c)の値は、%単位で表されます。正常なHbA1c値は、4~6%程度ですが、糖尿病の人の場合は7%以上になることがあります。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)の正常範囲は、糖尿病治療ガイドライン(日本糖尿病学会)で4.6〜6.2%です。特定保健指導の基準値は5.6%未満です。
日本糖尿病学会によると、
- 6.0〜6.4% 糖尿病の可能性が否定できない
- 6.5%以上 糖尿病が強く疑われる
と言われています。
年齢別の正常値は?
もちろん年齢・性別によって正常値は変動していきますが、おおむね「5.5%未満」が正常値の範囲内だといえます。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)が高くなる原因や理由は?
ヘモグロビンa1c(Hba1c)は、もともと糖尿病の患者さんの血糖コントロール状態を見るための指標でした。
平均的な血糖の状態がわかることから、慢性的な高血糖を見る指標として現在は活用されています。
そのため、ヘモグロビンa1c(Hba1c)が高くなる原因としては以下が考えられます。
過剰な血糖値
長期にわたり高い血糖値が続くと、HbA1c値が高くなります。
糖尿病
糖尿病は、血糖値を正常なレベルに保つことができないことを意味します。
不健康な食生活
高脂肪、高糖質、高カロリーの食事は、血糖値の上昇とともにHbA1c値を上げます。
運動不足
過少な運動や、運動と食事のバランスが悪いことは、HbA1c値を高めます。
ストレス
ストレスは、血糖値の上昇を引き起こすことがあります。
薬物
一部の薬物は、血糖値を上げることがあります。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)を下げるための対策は?
ヘモグロビンa1c(Hba1c)値を正常なレベルに保つためには、以下の生活習慣を改善することが重要です。
健康な食生活
栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
適度な運動
毎日適度な運動をすることで、血糖値を正常なレベルに保つことができます。
ストレスの管理
ストレスの管理方法(リラックス、瞑想、エクササイズなど)を見つけましょう。
医師とのコミュニケーション:薬物の用量やタイミングなどについて、医師と説明話をすることが重要です。
ヘモグロビンa1c(Hba1c)を下げるための食品は?
大前提として、医師との相談を受けてから判断するべきですが、HbA1c値を下げるためには、栄養バランスの良い食生活が重要です。
特に以下のような食品を摂ることが推奨されます。
大豆製品
大豆製品(豆腐、豆乳、テンペなど)は、高タンパク質、低脂肪、低糖質のため血糖値の上昇を抑えます。
きのこ類
マッシュルーム、ヒタキ、エリンギなどのきのこ類は、低カロリー、高タンパク質、低糖質なので、血糖値を正常なレベルに保つ助けになります。
果物
リンゴ、オレンジ、グレープフルーツなどの果物は、高繊維、低糖質であり、血糖値の上昇を抑えます。
野菜
キャベツ、ブロッコリー、トマトなどの野菜は、低カロリー、高繊維であり、血糖値を正常なレベルに保つ助けになります。
無添加の調味料
塩分、砂糖、油などを含まない無添加の調味料を使用することで、血糖値の上昇を抑えることができます。
これらの食品を摂ることで、HbA1c値を正常なレベルに保つことができるかもしれませんが、医師の指示に従って健康な生活習慣を改善することが重要です。
20代のとき父親が糖尿病の診断を受け、日々の生活習慣からこんなにも深刻な状態になってしまうのかという経験を経て、人間ドックや健康診断を猛勉強。
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