ダイエット中の方であればよく聞くであろう、BMIという言葉。
なんとなく高いより低いほうが良いんだろうな、と思っている方も多いと思います。また、人間ドックや健康診断などでBMIの数値を基準にすることも多く、その意味を詳しく知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなBMIのそもそもの意味や、男性・女性でのBMIの平均値、BMIによってわかることなどを紹介します。
BMIって何?
さて、BMIという言葉。そもそも何なのでしょうか?
BMIとは、「Body Mass Index(ボディマス指数=肥満度)」をあらわす言葉です。
ベルギーの数学者が生み出したこの数値は、いまでは肥満度をはかる指標として多く利用されています。多機能な体重計をお持ちの方はBMI数値がよく出てくると思います。
さて、BMIの由来はわかりましたが、BMIとは何を測っているのでしょうか?
BMIの公式は、
BMI | BMI= 体重kg ÷ (身長m)2 |
という計算式で求められます。しかし、この計算式を覚えなくとも、ネットで検索すると、さまざまなツールが出てくるので割愛します。
BMIの数値の意味とは?
このように計算によって求められるBMIの数値ですが、一体何がわかるのでしょうか?
それは、BMIの指し示す言葉の通り、自分自身の肥満の度合いを知ることが出来ます。
単純に言えば、
- BMIが高い = 肥満である
- BMIが低い = やせている
となりますので、BMIの基準値からの高低によって、ある程度その人の肥満状況を知ることが出来るのです。
日本にある日本肥満協会の基準として、
状態 | 指標 |
---|---|
低体重(痩せ型) | 18.5未満 |
普通体重 | 18.5以上、25未満 |
肥満(1度) | 25以上、30未満 |
肥満(2度) | 30以上、35未満 |
肥満(3度) | 35以上、40未満 |
肥満(4度) | 40以上 |
上記が基準として提唱されています。
また、最も病気にかかりにくい指標として、BMIが22であることが望ましいと日本肥満協会から発表されています。
BMIと病気の関連性は?
BMIの数値は、おもに生活習慣病と密接に関わっているといわれています。
具体的には、
- 糖尿病
- 高血圧
- 高脂血症
- 動脈硬化
などといった、さまざまな病気のリスクが、BMIが高い数値を示した場合かかりやすくなるといわれています。
そのため、BMIを日頃からチェックし、適正数値にしておくことは、体の健康のために非常に重要なことであるといいかえることができるのです。
BMIに男女で違いはあるの?
また、よくある質問として、男女間でのBMI数値の基準値に違いがあるのか、という質問があります。
結論から言うと、BMIの基準値は男女間で違いはない、といえます。
なぜかというと、男性・女性ともに、性別が異なっていようといまいと、数値上は、「身長」「体重」の数値をもとにBMIは算出されているからです。
言い換えれば、身長のデータが適当である場合、正確なBMIの数値を測ることは難しいといえます。もしご家庭の体重計でBMIを測定出来る場合、身長のデータは正確に入力するほうがいいでしょう。
BMIの基準値には例外もある!
しかし、万能なBMIの数値にも例外といえる場合があります、それは、
- アスリートの場合
- 妊婦の場合
です。
アスリートの場合、筋肉が体に占める割合が多いため、単純に「身長」「体重」だけで測定してしまうと、肥満でないのに肥満の判定が出てしまいます。同様に、妊婦の場合、赤ちゃんが胎内にいるため、同様のことが懸念されます。
まとめ
BMIは肥満度を示す指標として認知され、人間ドックでもその数値で肥満度の判断をしています。
いまでは簡単に測定ができる指標でもありますので、ぜひ日頃の生活を改善したい!と思っている方はBMIの数値を気にしてみることからはじめてみるといいでしょう。