「夏になると足の指の間がかゆくなる」「足の皮がむけてくる」——水虫は日本で約2,500万人が罹患しているともいわれる非常に身近な病気です。
しかし「たいしたことない」と放置したり、市販薬を途中でやめたりして完治できていないケースが非常に多くあります。この記事では、水虫の種類・症状・原因から、正しい治療法・爪水虫の対処・家族への感染予防まで詳しく解説します。
目次
水虫とは?原因となる白癬菌のしくみ
水虫の正式名称は足白癬(あしはくせん)で、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)の一種が皮膚の角質層に感染することで発症します。白癬菌は温度・湿度が高い環境を好み、足の指の間や爪の中などに侵入して増殖します。
白癬菌が皮膚に触れても、すぐに感染するわけではありません。菌が皮膚に付着してから角質層に根を張るまでには24〜48時間かかるため、入浴時に足を丁寧に洗えば感染を防げる可能性があります。
水虫の種類と症状
水虫にはいくつかの種類があり、症状が異なります。
趾間型(しかんがた)
最も多いタイプで、足の指の間(特に4・5趾間)が白くふやけ、皮がむけてかゆみが生じるのが特徴です。じゅくじゅくとした状態になることもあります。蒸れやすい環境で悪化しやすく、夏に多く見られます。
小水疱型(しょうすいほうがた)
足の土踏まずや指の付け根などに小さな水ぶくれが多数できるタイプです。強いかゆみを伴うことが多く、水ぶくれが破れると皮がむけます。
角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
足の裏全体の皮膚が厚く硬くなり、かかとが乾燥してひび割れるタイプです。かゆみがほとんどないため気づきにくく、長期にわたって放置されているケースが多くあります。高齢者や免疫が低下している方に多い傾向があります。
爪白癬(爪水虫)
白癬菌が爪に感染し、爪が白や黄色に変色する・厚くなる・もろくなって欠けるといった症状が現れます。爪水虫は市販の塗り薬ではほとんど効果がなく、内服薬による治療が必要です。
水虫の治療:塗り薬と飲み薬
塗り薬(外用抗真菌薬)
一般的な水虫の治療には、抗真菌成分を含む塗り薬(クリーム・液・スプレーなど)を毎日患部に塗ることが基本です。テルビナフィン・ルリコナゾール・ラノコナゾールなどが代表的な成分で、市販薬でも購入できます。
重要なのは症状が消えた後も最低1〜3か月は継続して使用することです。かゆみや見た目の症状がなくなっても、皮膚の深部にはまだ菌が残っている場合があります。
飲み薬(内服抗真菌薬)
爪水虫や角質増殖型など塗り薬が届きにくいケース、または塗り薬で効果が不十分なケースでは、テルビナフィンなどの内服薬(飲み薬)を使用します。内服薬は3〜6か月の服用が必要で、定期的な血液検査で肝機能を確認しながら治療します。
水虫の感染経路と予防策
水虫は白癬菌に汚染された床・マット・スリッパなどを介して感染します。銭湯・スポーツジム・プールなどの共用スペースが感染リスクの高い場所です。
家族に水虫の人がいる場合も、バスマット・スリッパを共用しないことが大切です。外から帰ったら足を丁寧に洗って乾燥させること、靴下・靴は通気性のよいものを選ぶことも有効な予防策です。
また、洗っただけではなく足をしっかり乾燥させることが非常に重要で、指の間も丁寧に拭き取る習慣をつけましょう。
まとめ:水虫は「最後まで治す」ことが大切
水虫は適切な治療を続ければ確実に完治できる病気です。ポイントは症状が改善しても塗り薬を継続することと、爪水虫は皮膚科を受診して内服薬で治療することです。
「かゆくないから大丈夫」「夏だけの症状だから」と放置すると、爪水虫に進行したり、家族に感染させてしまうリスクが高まります。心当たりのある症状がある方は、まず皮膚科を受診して正確な診断を受けることをおすすめします。










