心筋梗塞は突然発症し、命に関わる危険な疾患です。
しかし多くの場合、発症前に何らかの前兆があることが知られています。
前兆を見逃さず早期に対処することで、重症化を防ぐことができます。
本記事では、心筋梗塞の前兆や症状、原因から予防法まで詳しく解説します。
目次
心筋梗塞とは?心臓の血管が詰まる病気
心筋梗塞とは、心臓に血液を送る冠動脈が血栓などで詰まり、心筋に酸素や栄養が届かなくなる病気です。
血流が途絶えた心筋は壊死を起こし、発症から治療までの時間が長いほど心臓へのダメージが大きくなります。
日本では年間約4万人が急性心筋梗塞で亡くなっており、発症後の迅速な対応が生死を分けることになります。
心筋梗塞の前兆を見逃さない
胸の圧迫感や痛み
心筋梗塞の最も典型的な前兆は、胸の中央部に感じる圧迫感や締め付けられるような痛みです。
この痛みは「象が胸の上に乗っているような」と表現されることもあり、数分から数十分続くことがあります。
狭心症との違いは、安静にしても症状が改善しない点です。
放散痛に注意
心筋梗塞では、胸だけでなく左肩や左腕、あご、背中などに痛みが広がることがあります。
この放散痛は心臓からの神経が他の部位と共有しているために起こる現象です。
肩こりや歯の痛みと勘違いしやすいため、注意が必要です。
その他の前兆症状
冷や汗、吐き気、息切れ、めまい、強い倦怠感なども心筋梗塞の前兆として現れることがあります。
特に女性は典型的な胸痛がなく、倦怠感や吐き気といった非典型的な症状で発症することが多いです。
心筋梗塞の主な原因
動脈硬化の進行
心筋梗塞の根本的な原因は、冠動脈の動脈硬化です。
血管の内壁にコレステロールなどが蓄積してプラークを形成し、血管が狭くなります。
このプラークが破れると血栓が形成され、血管を完全に塞いでしまいます。
生活習慣病との関連
高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、動脈硬化を進行させる主要な要因です。
これらの疾患を放置すると、心筋梗塞のリスクが大幅に上昇します。
喫煙も血管を傷つけ、動脈硬化を促進する危険因子です。
心筋梗塞を予防するための生活習慣
食事療法による予防
塩分の過剰摂取を避け、野菜や魚を中心としたバランスの良い食事を心がけましょう。
青魚に含まれるEPAやDHAは血液をサラサラにし、動脈硬化の予防に効果があります。
飽和脂肪酸を多く含む肉の脂身やバターは控えめにすることが大切です。
適度な運動の継続
ウォーキングなどの有酸素運動は、血圧や血糖値のコントロールに効果的です。
1日30分程度の運動を週5日以上継続することで、心筋梗塞のリスクを約30%低下させることができます。
禁煙と節酒
喫煙は心筋梗塞の最大の危険因子の一つです。
禁煙することで、数年以内に心筋梗塞のリスクは非喫煙者と同程度まで低下します。
アルコールは適量であれば血管を拡張させる効果がありますが、過剰摂取は血圧上昇や肥満の原因となります。
緊急時の対応方法
心筋梗塞が疑われる症状が現れたら、迷わず救急車を呼んでください。
発症から治療開始までの時間が短いほど、心筋へのダメージを最小限に抑えられます。
救急隊が到着するまでは、衣服を緩めて楽な姿勢をとり、安静にしましょう。
意識がなくなった場合は、心肺蘇生法やAEDの使用が必要になることもあります。
まとめ
心筋梗塞は突然発症する恐ろしい病気ですが、多くの場合は前兆があり、適切な予防策で発症リスクを下げることができます。
胸の圧迫感や放散痛、冷や汗などの症状に気づいたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
生活習慣病の管理と健康的な生活習慣の維持が、心臓を守る最も効果的な方法です。
定期的な健康診断を受け、自分の心臓の状態を把握しておくことが大切です。










