ドライアイとは?原因・症状・治療法から日常の対策まで詳しく解説

目がゴロゴロする、疲れやすい、かすむといった症状に悩んでいませんか。これらはドライアイの代表的な症状です。日本では約2,200万人以上がドライアイと推定され、オフィスワーカーの60%以上がドライアイかその疑いがあるとも言われています。

本記事では、ドライアイの原因から症状、治療法、そして日常生活での対策方法まで詳しく解説します。目の不快感を改善し、快適な毎日を過ごすための参考にしてください。

ドライアイとは

ドライアイは、涙の量や質が低下することで目の表面が乾燥し、様々な不快症状を引き起こす病気です。単に「目が乾く」だけでなく、涙の安定性が損なわれ、目の表面に傷がつきやすくなる状態を指します。

涙は目の表面を潤すだけでなく、酸素や栄養を供給し、細菌やゴミから目を守る重要な役割を担っています。そのため、ドライアイを放置すると視力低下や角膜障害につながることもあります。

ドライアイの症状

ドライアイの症状は「目が乾く」だけではありません。以下のような多彩な症状が現れます。

目がゴロゴロする、目が疲れやすい、目が重い感じがする、目がかすむ、目が開けにくい、光がまぶしい、目やにが出る、涙が出やすい、充血するなどの症状があります。

意外に思われるかもしれませんが、「涙が出やすい」のもドライアイの症状の一つです。目の表面が乾燥することで刺激に敏感になり、反射的に涙が出ることがあります。

症状が進行すると、目の表面に傷がつき、視力低下や強い痛みを伴うこともあります。

ドライアイの原因

ドライアイは涙の量や質の異常によって起こり、大きく3つのタイプに分けられます。

涙液減少型

涙の分泌量自体が減少するタイプです。加齢、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患、一部の薬の副作用などが原因となります。

蒸発亢進型

涙の油層の異常により、涙が蒸発しやすくなるタイプです。まぶたの縁にあるマイボーム腺の機能低下(マイボーム腺機能不全)が主な原因です。

水濡れ性低下型

目の表面のムチン(粘液成分)が不足し、涙が均一に広がらなくなるタイプです。

悪化させる要因

「3つのコン」がドライアイを悪化させる代表的な要因として知られています。エアコン(乾燥した空気)、コンタクトレンズ(涙の蒸発促進)、コンピュータ・スマホ(まばたきの減少)です。

その他、ストレス、睡眠不足、加齢、女性ホルモンの変化、抗ヒスタミン薬や降圧薬などの薬も原因となることがあります。

ドライアイの治療法

ドライアイの治療は、症状の程度や原因によって選択されます。

点眼薬による治療

人工涙液は不足した涙を補う基本的な治療薬です。ヒアルロン酸製剤は涙を目の表面にとどめる効果があります。

ジクアホソルナトリウムやレバミピドといった点眼薬は、ムチンの分泌を促進し、涙の質を改善します。市販の目薬を使用する場合は、防腐剤フリーのものを選ぶとよいでしょう。

涙点プラグ

涙の排出口(涙点)に小さなプラグを挿入し、涙を目の表面に長くとどめる治療法です。点眼薬だけでは効果が不十分な場合に検討されます。

マイボーム腺機能不全の治療

温罨法(蒸しタオルでまぶたを温める)や眼瞼清拭(まぶたの縁を清潔に保つ)が効果的です。最近ではIPL(光治療)という新しい治療法も登場しています。

日常生活での対策

治療と並行して、日常生活での対策も重要です。

パソコン・スマホ使用時の対策

画面を見ているとまばたきの回数が減り、不完全なまばたきになりがちです。意識的にまばたきをすることを心がけましょう。

1時間に1回は画面から目を離し、遠くを見て目を休めてください。画面は目線より下に配置すると、目を大きく開かずに済み、乾燥を防げます。

環境の調整

エアコンの風が直接目に当たらないようにしましょう。加湿器を使用して室内の湿度を保つことも効果的です。

コンタクトレンズの使用

長時間の装用を避け、定期的に外して目を休めましょう。ドライアイ用のコンタクトレンズや、装着液の使用も検討してください。

まとめ

ドライアイは、涙の量や質の低下によって目の表面が乾燥し、様々な不快症状を引き起こす病気です。日本では約2,200万人以上が罹患し、オフィスワーカーの60%以上に見られる身近な疾患です。

原因は涙の分泌量減少、蒸発増加、ムチン不足など様々で、エアコン・コンタクト・パソコンの「3つのコン」が悪化要因となります。治療には点眼薬が基本で、症状に応じて涙点プラグなども検討されます。

日常生活では、意識的なまばたき、定期的な休憩、室内の加湿などが有効です。目の不快感が続く場合は眼科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。

ABOUTこの記事をかいた人

20代のとき父親が糖尿病の診断を受け、日々の生活習慣からこんなにも深刻な状態になってしまうのかという経験を経て、人間ドックや健康診断を猛勉強。 数々の書籍などからわかりやすく、手軽に病気の予防に活用してほしいとの思いで「からだマガジン」を運営しています。