貧血とは?症状・原因・食事で改善する方法・鉄分サプリの選び方を徹底解説

「疲れやすい」「頭がぼーっとする」「階段を上ると息切れがする」——これらの症状を「なんとなく体質のせい」と思っている方はいませんか?

実はこれらは貧血の典型的な症状です。特に月経のある女性の約20〜30%が鉄欠乏性貧血または潜在性鉄欠乏(隠れ貧血)の状態にあるとされています。貧血の正しい知識を持ち、適切な対策を取ることが大切です。

貧血とは?ヘモグロビンの役割

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)の量が基準値を下回る状態を指します。ヘモグロビンは体中の細胞に酸素を運ぶ役割を担っているため、ヘモグロビンが不足すると全身が酸素不足となり、さまざまな不調が現れます。

WHOの基準では、成人女性のヘモグロビン値が12g/dL未満、成人男性が13g/dL未満の場合に貧血と診断されます。

貧血の種類と原因

鉄欠乏性貧血(最も多いタイプ)

鉄欠乏性貧血は貧血の中で最も多く、全貧血の約60〜80%を占めるとされています。体内の鉄が不足することでヘモグロビンを十分に合成できなくなることが原因です。

主な原因として、月経による出血・偏食による鉄摂取不足・妊娠・消化管出血(胃潰瘍・大腸がんなど)が挙げられます。

隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)

血液検査のヘモグロビン値は正常範囲内でも、鉄の貯蔵量を示す「フェリチン」の値が低い状態を隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)といいます。フェリチン値が低いと、疲れやすさ・集中力の低下・抜け毛・冷え・気力の低下などの症状が現れますが、一般的な健康診断では見落とされやすい状態です。

フェリチンの正常値は女性で12〜150ng/mL程度ですが、30ng/mL以下では隠れ貧血の状態に陥っている可能性があります。

その他の貧血

ビタミンB12・葉酸の不足による巨赤芽球性貧血、慢性腎臓病や甲状腺機能低下症などの疾患に伴う二次性貧血、赤血球が壊れやすい溶血性貧血なども存在します。貧血の原因を特定するためには血液検査が必要です。

貧血の症状:チェックリスト

以下の症状に複数当てはまる場合は貧血の可能性があります。疲れやすい・息切れがする・立ちくらみ・頭痛・動悸・顔色が青白い・爪が平らまたはスプーン状になっている・氷や土などを異常に食べたくなる(異食症)などが代表的な症状です。

爪の変形やスプーン爪は鉄欠乏性貧血が長期間続いているサインであり、早めの受診が必要です。

貧血を改善する食事

ヘム鉄を多く含む食品

鉄には動物性食品に含まれるヘム鉄と植物性食品に含まれる非ヘム鉄があります。ヘム鉄は体への吸収率が15〜35%と高く、鉄補給に効率的です。レバー・赤身の肉・カツオ・マグロ・あさりなどが代表的なヘム鉄源です。

非ヘム鉄の吸収を高めるコツ

ほうれん草・小松菜・ひじきなどに含まれる非ヘム鉄は吸収率が低い(2〜5%)ですが、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が大幅にアップします。また、コーヒー・紅茶・緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げるため、食事中・食後すぐに飲むのは避けましょう。

葉酸・ビタミンB12も重要

赤血球の合成には鉄だけでなく葉酸とビタミンB12も欠かせません。緑黄色野菜(葉酸)・肉・魚・乳製品・卵(ビタミンB12)をバランスよく摂取することが重要です。

貧血の治療と鉄サプリの選び方

食事だけで十分な鉄を補給できない場合、医師から鉄剤(硫酸第一鉄・フマル酸第一鉄など)が処方されます。市販のサプリメントを利用する場合は、ヘム鉄含有のものが吸収率が高くおすすめです。

鉄サプリは胃に負担がかかりやすいため、食後に飲むと副作用(吐き気・胃痛・便秘)を軽減できます。自己判断での過剰摂取は鉄過剰症のリスクがあるため注意が必要です。

まとめ:「疲れやすい」は貧血のサインかもしれない

貧血、特に鉄欠乏性貧血は、適切な食事改善・鉄剤の服用によって改善できる病態です。疲れやすい・立ちくらみ・息切れなどの症状が続く場合は、一般的な健康診断の結果を確認するだけでなく、フェリチン値も含めて血液検査を受けることをおすすめします。

また、消化管出血(便潜血陽性など)が疑われる場合は、貧血の背景に大腸がんや胃潰瘍が隠れているケースもあります。貧血の原因を正確に調べることが根本的な治療につながります。

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20代のとき父親が糖尿病の診断を受け、日々の生活習慣からこんなにも深刻な状態になってしまうのかという経験を経て、人間ドックや健康診断を猛勉強。 数々の書籍などからわかりやすく、手軽に病気の予防に活用してほしいとの思いで「からだマガジン」を運営しています。