LOX-index検査とは?脳梗塞・心筋梗塞のリスクがわかる血液検査を解説

脳梗塞や心筋梗塞は、ある日突然発症し、命に関わったり重い後遺症を残したりする恐ろしい病気です。「自分は大丈夫」と思っていても、動脈硬化は自覚症状なく進行していることがあります。

本記事では、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを血液検査で評価できる「LOX-index検査」について詳しく解説します。早期にリスクを知り、適切な予防につなげましょう。

LOX-index検査とは

LOX-index(ロックスインデックス)検査は、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する血液検査です。採血のみで検査ができ、所要時間はわずか5分程度です。

この検査では、動脈硬化の原因となる2つの物質を測定します。一つは「酸化変性LDL(LAB)」で、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化してできる超悪玉コレステロールです。もう一つは「LOX-1」というタンパク質で、酸化変性LDLを取り込む受容体です。

これら2つの値を掛け合わせた指標がLOX-indexであり、この数値が高いほど動脈硬化が進行しやすく、脳梗塞・心筋梗塞のリスクが高いことを示します。

LOX-index検査でわかること

日本国内で約2,500名を約11年間追跡した大規模研究により、LOX-index値と将来の発症リスクの関連が明らかになっています。

脳梗塞のリスク

LOX-index値が高い人は、低い人と比べて脳梗塞の発症リスクが約3倍になることが報告されています。脳梗塞は発症すると麻痺や言語障害などの後遺症が残ることも多く、予防が非常に重要です。

心筋梗塞のリスク

LOX-index値が高い人は、心血管疾患(心筋梗塞など)の発症リスクが約2倍になることが分かっています。心筋梗塞は突然死の原因にもなるため、リスクを事前に把握することが大切です。

動脈硬化の進行度

LOX-index検査は、現在の動脈硬化の状態だけでなく、将来の進行リスクを評価できるのが特徴です。コレステロール値や血圧が正常でも、LOX-index値が高ければ注意が必要です。

LOX-index検査の費用

LOX-index検査は保険適用外の自費検査となり、費用は12,000〜15,000円程度が一般的です。

医療機関によっては、LOX-index検査を含む動脈硬化ドック(15,000円前後)や、人間ドックのオプションとして追加できるコース(3万〜5万円程度)も用意されています。

食事制限は不要で、検査結果は通常2〜3週間程度で届きます。

LOX-index検査を受けるべき人

以下に該当する方は、LOX-index検査の受診を特におすすめします。

脂質異常症(LDLコレステロール、中性脂肪が高い)、糖尿病、高血圧などの生活習慣病がある方は、動脈硬化が進行しやすい状態にあります。

家族に脳梗塞や心筋梗塞の既往がある方は、遺伝的な要因でリスクが高い可能性があります。

40歳以上で、まだ脳ドックや心臓の検査を受けたことがない方も、一度リスク評価をしておくと安心です。

喫煙習慣がある方、肥満の方、運動不足の方も動脈硬化のリスク因子を持っているため、検査を検討する価値があります。

LOX-index検査のメリット

LOX-index検査には以下のようなメリットがあります。

採血だけで簡単に検査できる

CTやMRIのような大型機器を使った検査は不要で、通常の採血と同様に腕から少量の血液を採取するだけで完了します。

将来のリスクを予測できる

一般的な健康診断では「現在の状態」を評価しますが、LOX-index検査は「将来の発症リスク」を予測できるのが大きな特徴です。

予防の動機付けになる

自分のリスクを数値で知ることで、食事・運動などの生活習慣改善に取り組むモチベーションになります。

リスクが高いと判定されたら

LOX-index値が高いと判定された場合は、以下の対策が有効です。

食生活の見直しとして、野菜や魚を中心としたバランスの良い食事を心がけ、脂肪や糖分の過剰摂取を控えましょう。定期的な運動も動脈硬化の予防に効果的です。

禁煙は動脈硬化を防ぐ最も効果的な方法の一つです。必要に応じて、医療機関でLDLコレステロールや血圧の管理を行うことも重要です。

まとめ

LOX-index検査は、酸化変性LDLとLOX-1という2つの物質を測定し、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する血液検査です。採血だけで検査でき、約11年間の追跡研究により、LOX-index値が高い人は脳梗塞リスクが約3倍、心血管疾患リスクが約2倍になることが分かっています。

費用は12,000〜15,000円程度で、脂質異常症や高血圧がある方、家族に脳梗塞・心筋梗塞の既往がある方、40歳以上の方に特におすすめです。

脳梗塞・心筋梗塞は発症してからでは手遅れになることも多い病気です。早めにリスクを知り、生活習慣の改善や適切な治療につなげることで、健康な未来を守りましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

20代のとき父親が糖尿病の診断を受け、日々の生活習慣からこんなにも深刻な状態になってしまうのかという経験を経て、人間ドックや健康診断を猛勉強。 数々の書籍などからわかりやすく、手軽に病気の予防に活用してほしいとの思いで「からだマガジン」を運営しています。