メニエール病とは?症状や原因、治療方法や食べてはいけないものはある?

芸能人が治療に専念する、という話でよく耳にする「メニエール病」。聞き慣れない病気なので、詳しく知らない人も多いと思います。

今回は、そんなメニエール病とはなにか、メニエール病の原因や症状、メニエール病は治るのか?メニエール病のときに食べてはいけないものはあるか?などについて詳しく解説していきます。

メニエール病とは?

メニエール病とは、内耳の疾患のひとつで、めまい、耳鳴り、聴力低下などの症状が現れる病気です。

フランスの医師であるメニエールによって発見され、その名前がつけられました。メニエール病は、一般的に片側の耳に現れますが、両耳に現れることもあります。

メニエール病は、年齢や性別に関係なく発症することがあります。

ただ、近年増加傾向が見られ、特に30代後半~40代前半の女性に増えている傾向が見られます。

メニエール病の原因は?

メニエール病の原因はまだ完全に解明されていませんが、以下のような理由が考えられています。

内耳の異常

内耳にあるリンパ液の量や圧力の変化、内耳の細胞の異常などが原因となることがあります。

血管性障害脳や内耳の血管の異常によって、血流が不十分になることが原因となることがあります。

自己免疫疾患

免疫力が異常になることで、内耳の組織が攻撃されることが原因となることがあります。

遺伝要因

家族歴によって、遺伝的な要因があることがあります。

また、過労や慢性的な睡眠不足、悩み、人間関係のストレスなどといった心身のストレスも大きく関わっていると言われています。

メニエール病の症状は?

メニエール病の症状は、以下のようになります。

  • めまい:突然起こる強いめまいが現れ、立っていられなくなることがあります。
  • 耳鳴り:耳鳴りや耳の中で音が鳴り響くことがあります。
  • 聴力低下:聞こえにくくなったり、音が聞こえなくなることがあります。
  • 吐き気・嘔吐:めまいが強い場合に、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。

これらの症状は、ひとりひとり異なる場合があります。症状が重い場合には、日常生活にも大きな影響を与えることがあります。

メニエール病の症状チェックの方法は?

メニエール病の症状チェックをする方法はいくつかありますが、以下は代表的なものです。

専用器具での検査

内耳の平衡感覚を調べるための検査器具で、内耳の異常を調べることができます。頭部に取り付けられたセンサーで頭の動きを検知し、それに応じて画面上に表示される模様を見て異常を確認します。この検査は、医師や専門家が行います。

聴力検査

内耳の病気であるメニエール病では、聴力低下が現れることがあります。そのため、聴力検査をすることで、メニエール病の可能性を調べることができます。聴力検査は、医師や専門家が行います。

患者の症状の説明

患者が感じている症状を詳しく伝えることで、医師が診断することができます。症状が異常に強い場合は、病院を受診することをおすすめします。

メニエール病のとき、食べてはいけないものは?

メニエール病の症状を改善するために、以下の食べ物を控えることがおすすめです。

  • カフェイン:コーヒーや紅茶、チョコレートなどに含まれるカフェインは、血管を収縮させ、めまいを悪化させることがあります。
  • アルコール:アルコールは、めまいや吐き気を引き起こすことがあります。
  • 塩分:塩分を多く摂取すると、体内の水分が増え、内耳の圧力が高まることがあります。そのため、塩分を控えることがおすすめです。
  • 香辛料:辛いものや刺激の強いものは、めまいを悪化させることがあります。
  • 脂肪分の多い食品:脂肪分が多い食品は、めまいを引き起こすことがあります。

これらの食品は、めまいや吐き気を引き起こすことがあるため、摂取量を減らすことがおすすめです。

メニエール病は治るの?

メニエール病は、現在までに完治する治療法はありませんが、症状を軽減する治療法がいくつかあります。以下に、代表的な治療法を紹介します。

  • ジアミン酸薬:めまいや吐き気を抑える効果があります。症状が出たときに服用することで、症状の軽減が期待できます。
  • ステロイド薬:内耳の炎症を抑える効果があります。めまいや聴力低下などの症状を改善することができます。
  • 利尿剤:体内の水分を減らすことで、内耳の圧力を下げる効果があります。めまいや吐き気を軽減することができます。
  • 手術:症状が重度で、上記の治療法では改善しない場合には、手術が必要になることがあります。手術には、内耳の一部を切除する手術や、内耳に圧力をかけないようにする手術などがあります。

これらの治療法は、症状の軽減に役立ちますが、完治することはできません。そのため、継続的な治療が必要になることがあります。

メニエール病になったとき仕事を休む期間は?

メニエール病は、症状の程度によっては、仕事を休む必要が出てくることがあります。

しかし、症状が軽度であれば、通常の生活を送ることができます。また、治療法によっては、症状が改善されることがあります。

仕事を休む期間は、症状の程度や治療法によって異なります。症状が重度であれば、病院での治療や経過観察が必要になることがあります。

まとめ

メニエール病は、内耳の障害によって起こる病気です。

めまい、耳鳴り、聴力低下などの症状が特徴的です。原因は明確には分かっていませんが、内耳の液体の循環異常やウイルス感染などが関与していると考えられています。

症状チェックの方法は、医師の診断が必要です。また、健康的な食生活や適度な運動、ストレスの軽減などが予防につながります。