今さら聞けない!人間ドックにおける血圧の基準値は?

人間ドックや健康診断で必ず計測する「血圧」。しかし、意外とその血圧について知っているという人は少ないのではないでしょうか。

今回は、血圧とはそもそも何か、そして基準値や、血圧が高い場合、低い場合に引き起こされる病気のリスクについて開設していきます。

血圧ってそもそも何?

血圧とは、体中を流れる血液が、血管の壁(血管壁)を押す力のことを指します。

心臓によって勢い良く押し出される血液は、体中に酸素や栄養素を循環させるとても大切な役割を担っています。その血液の流れによって、血管壁が押される力を数値化し、血管の状態を観察するのが人間ドックや健康診断で行われる血圧測定なのです。

また、動脈硬化などに起因して引き起こされる病気は数多くあり、その兆候やリスクを知るためにも血圧はなくてはならない指標の一つです。

最高血圧・最低血圧って何?

一度血圧測定を体験した方はご存知かと思いますが、血圧には最高血圧と最低血圧があります。意外と知らないその違いとは何でしょうか?

最高血圧は、心臓が収縮し血液を押し出すときの圧力のことを指し、反対に、最低血圧は、心臓が拡張し血液が元に戻ってきたときの圧力を指しています。

そのため、それぞれの血圧によって現在の血管の状態や血液の状態などを判断し、病気のリスクなどを判断する指標に使っているのです。

血圧が変わる原因は?

よく聞く言葉に、高血圧や低血圧、血圧を下げたい!など、血圧の高低について話題になっていることがあります。では、血圧が変わっていく理由とは何なのでしょうか?

血圧は、一般に以下の理由で変わっていくと言われています。

  1. 心拍出量 = 一分間に血液を送り出す量
  2. 末梢血管抵抗 = 血管が細くなっていると、血圧が高くなる
  3. 循環血液量 =体の中を流れる血液の量が増えると、血圧が高くなる
  4. 血液粘度 = 血液に粘り気が出ると、血圧が高くなる
  5. 大動脈の弾力 = 血液の通り道が狭くなると、血圧が高くなる

少し難しい単語が並びますが、血液の状態および血管の状態によって、体中にしっかりと血液をめぐらせるため、心臓が血圧を調整することで、血圧の数値に変動がでる、と覚えておきましょう。

血圧の基準値とは?

そんな血圧ですが、健康な血圧やそうでない状態の危険な血圧の状態とはどのくらいなのでしょうか?

個人差はありますが、以下の数値を参考にしてみてください。

正常域血圧 = 基本的に問題のない範囲の血圧

1.至適血圧:動脈硬化の起きづらいベストな血圧

最高血圧 120未満
最低血圧  80未満

2.正常血圧

最高血圧 120-129
最低血圧  80-84

3.正常高値血圧

最高血圧 130-139
最低血圧  85-89

高血圧 = 高血圧のため要チェックの血圧

4.I度高血圧

最高血圧 140-159
最低血圧  90-99

5.Ⅱ度高血圧

最高血圧 160-179
最低血圧 100-109

6.Ⅲ度高血圧

最高血圧 180-
最低血圧 110-

7.低血圧

最高血圧 100以下

 

まとめ

血圧についての情報を紹介しました。動脈硬化などのリスクもある血圧は、要チェック項目の一つです。ぜひ日頃からのセルフチェックなどを含めて基準値と自分の血圧の状態を比較してみてくださいね。