サルコペニアとは?原因や症状・診断基準や肥満との関係について

人間ドックの項目にサルコペニア診断という記載があるのを見た方も多いと思います。

このサルコペニアという病気は一体何なのでしょうか?診断基準やその原因、症状や肥満との関係について詳しく解説していきます!

サルコペニアって何?

サルコペニアは、主に加齢により全身の筋肉量と筋力が自然低下し、身体能力が低下した状態と定義されており、「加齢性筋肉減弱現象」とも呼ばれています。

高齢者において、身体的機能の低下や転倒や脆弱性のリスクの増加と関連しています。

代謝の低下、活動量の減少、栄養不足などの原因によって引き起こされるため、この状態は、身体的な能力の低下、骨折リスクの増加、代謝疾患のリスクの増加などの問題を引き起こす可能性があります。予

サルコペニアの原因は?

サルコペニアの主な原因とされているのは、以下の項目になります。

代謝の低下

年齢とともに代謝が低下することが原因となります。

活動量の減少

年齢とともに活動量が減少することが原因となります。

栄養不足

筋肉を形成するために必要な栄養素が不足することが原因となります。

ホルモンのバランスの変化

年齢とともにホルモンバランスが変化することが原因となります。

炎症

長期的な炎症が筋肉量の減少を引き起こす可能性があります。

これらは、サルコペニアの原因となる要因の一部であり、他にもいくつかの原因があります。

サルコペニアの症状は?

サルコペニアの症状には、主に以下のようなものがあります。

筋力の低下

筋力が低下し、日常生活のタスクが困難になることがあります。

運動能力の減少

歩行や走ることが困難になることがあります。

疲れやすさ

日常生活のタスクをこなすことが疲れやすくなることがあります。

体重減少

筋肉量が減少することにより、体重が減少することがあります。

体格の変化

身体の構造が変化し、姿勢が悪くなることがあります。

症状の一部であり、他にもいくつかの症状があります。

サルコペニアの診断基準は?

アジア人のサルコペニアの診断基準は、「筋量の減少」「筋力の低下」「歩行速度の低下」の3つです。

以下の基準値のうち、1と2, 1と3どちらかに該当すれば、サルコペニアと診断されます。

1.筋肉量の低下

骨格筋肉量の減少が確認されていること

BMI値が18.5未満、もしくは下腿範囲
(ふくらはぎの最も膨らんだ部分)が男性34cm未満、女性33cm未満

四肢骨格筋量が
BIA法:男性7.0kg/㎡未満、女性5.7kg/㎡未満
DXA法:男性7.0kg/㎡未満、女性5.4kg/㎡未満

2.握力(筋力)の低下

筋力が評価され、低下していることが確認されていること

握力が男性28kg未満、女性18kg未満

3.歩行速度(身体機能) の低下

動力性が評価され、低下していることが確認されていること

歩行速度が1.0m/秒以下

以上のことを踏まえてサルコペニアの診断は行われているようです。

サルコペニアと肥満の関係について

サルコペニアと肥満は、密接な関係があります。

肥満は、体重指数(BMI)が高いことを示すものであり、多くの場合、肌下脂肪量の増加に伴い、骨格筋肉量の減少が認められます。

一方、サルコペニアは、骨格筋肉量の減少と筋力低下によって定義されています。

しかし、肥満とサルコペニアは、逆に相関することもあります。肥満は、代謝的な影響を引き起こし、筋肉量の減少を促進することがあります。また、肥満は、動力性の低下を引き起こすことがあり、サルコペニアの発症リスクを高めることがあります。

このように、サルコペニアと肥満は密接な関係にあり、両者が互いに影響を与え合っていることがあります。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「健康診断」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断を受けるまで全く健康診断をしていませんでした。手軽にしっかりとした検査をすることで、深刻な病状になる前に予防することができるのでおすすめです。