動脈硬化度検査とは?検査でわかることや病気について、ABI検査/CAVI検査とは何か、費用の目安を詳しく知りたい

動脈硬化度検査ときくと、少し不安になってしまいますよね。私の父も動脈硬化度検査を受けていましたが、言葉だけ聞くと私までなんだか怖いような気がしてしまいました。

今回はそんな動脈硬化度検査について、そもそも検査でわかることとはなにか?どんな病気がわかるのか、動脈硬化度検査として扱われるABI検査やCAVI検査とは何か、動脈硬化度検査にかかる費用の目安はどのくらいかという点について詳しく解説していきます。

動脈硬化度検査とは?

動脈硬化度検査は、動脈の硬化状態や血管の健康状態を評価するための検査です。

動脈硬化は、動脈壁が厚く硬くなることで血流が制限され、心血管疾患のリスクが高まる状態です。早期発見と治療が重要であり、動脈硬化度検査はその一助となります。

動脈硬化度検査にはいくつかの方法があり、代表的なものにABI(足関節上腕血圧比)検査とCAVI(心臓足首血管指数)検査があります。

それぞれの検査方法には特徴があり、異なる観点から動脈硬化の進行度を評価します。

動脈硬化度検査でわかることは?

動脈硬化度検査を行うことで、以下のような情報が得られます:

  1. 動脈の硬さ
    • 動脈壁の弾力性や硬化の程度を評価します。動脈が硬くなると弾力性が失われ、血圧が上昇しやすくなります。
  2. 血管の狭窄や閉塞
    • 動脈の内径が狭くなっているか、血流がどの程度制限されているかを測定します。狭窄や閉塞が進行すると、血流が阻害され、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
  3. 全身の動脈硬化の程度
    • 特定の部位だけでなく、全身の動脈の硬化の進行度を評価します。動脈硬化は全身に影響を及ぼすため、全身の状態を把握することが重要です。
  4. 心血管疾患のリスク評価
    • 動脈硬化の進行度を評価することで、将来的な心血管疾患のリスクを予測します。早期にリスクを認識することで、予防策を講じることができます。

動脈硬化度検査のABI検査って何?

ABI(足関節上腕血圧比)検査は、動脈硬化の評価に使用される一般的な検査方法の一つです。

ABI検査では、上腕と足関節の血圧を測定し、その比率を計算することで動脈硬化の程度を評価します。

ABI検査の手順

  1. 血圧計の装着:両腕と両足首に血圧計を装着します。
  2. 血圧測定:まず、上腕の血圧を測定します。次に、足関節の血圧を測定します。
  3. 比率の計算:足関節の血圧を上腕の血圧で割り、その比率を計算します。この比率がABI値です。

ABI値の解釈

  • 1.0以上:正常範囲。動脈硬化のリスクは低い。
  • 0.9未満:軽度から中等度の動脈硬化が疑われる。
  • 0.5未満:重度の動脈硬化が疑われる。即時の医療介入が必要。

ABI検査は、簡便で非侵襲的な検査であり、動脈硬化の初期診断に広く用いられています。

動脈硬化度検査のCAVI検査って何?

CAVI(心臓足首血管指数)検査は、動脈の硬さを評価するための検査で、ABI検査とは異なる角度から動脈硬化を評価します。

CAVI検査は、動脈壁の弾力性を測定し、動脈硬化の進行度を評価するものです。

CAVI検査の手順

  1. 血圧計の装着:両腕と両足首に血圧計を装着し、心電図や心音を測定する装置も併用します。
  2. 測定:心臓から足首までの血管を通る血液の波形を解析し、動脈の硬さを測定します。
  3. CAVI値の計算:得られたデータを基にCAVI値を計算します。

CAVI値の解釈

  • 8.0未満:正常範囲。動脈硬化のリスクは低い。
  • 8.0以上9.0未満:軽度の動脈硬化が疑われる。
  • 9.0以上:中等度から重度の動脈硬化が疑われる。詳細な評価と治療が必要。

CAVI検査は、ABI検査よりも詳細な情報を提供し、動脈壁の硬さをより正確に評価できるため、動脈硬化の早期発見と予防に有用です。

動脈硬化度検査の費用はどのくらい?

動脈硬化度検査の費用は、検査の種類、実施する施設、保険の適用状況などによって異なります。

一般的には以下の範囲となりますが、具体的な費用は各医療機関に問い合わせることをお勧めします。

保険適用の有無

多くの動脈硬化度検査は、医師の判断で必要とされた場合、保険適用となります。

その場合には、1000円~2000円の範囲であることが多いようです

具体的な保険適用の条件や自己負担額については、医療機関や保険会社に確認することが重要です。

まとめ

動脈硬化度検査は、動脈の健康状態を評価し、心血管疾患のリスクを早期に発見するための重要な検査です。

ABI検査とCAVI検査は、それぞれ異なる観点から動脈硬化を評価し、詳細な情報を提供します。

検査前には食事制限や飲水制限がないことが多く、簡便かつ非侵襲的に実施できます。

費用は検査の種類や施設によって異なりますが、保険適用される場合が多く、自己負担も比較的低めです。

動脈硬化のリスクを知り、適切な予防策を講じるために、定期的な検査を受けることをお勧めします。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「健康診断」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断を受けるまで全く健康診断をしていませんでした。手軽にしっかりとした検査をすることで、深刻な病状になる前に予防することができるのでおすすめです。