PET-CT検査とは?検査でわかることや病気、検査の注意事項やかかる時間はどのくらい?費用の目安について知りたい

有名人がPET-CT検査でがんの早期発見できたニュースもあり、PET-CT検査に対する注目も集まっています。

今回は、そんなPET-CT検査はそもそも何か?PET-CT検査でわかることや病気、PET-CT検査の注意事項やかかる時間、費用の目安などについて詳しく解説していきます。

PET-CT検査とは?

PET-CT検査(Positron Emission Tomography-Computed Tomography)は、PET(陽電子放出断層撮影)とCT(コンピュータ断層撮影)を組み合わせた高度な画像診断技術です。

PETは体内に微量の放射性物質を注入し、その放射線を検出して体内の代謝活動を映し出す検査法です。

一方、CTはX線を使って体内の断面画像を撮影する技術です。PET-CTはこれら二つの技術を融合させ、より詳細で正確な画像を得ることができます。

PET-CT検査は、がんの診断や治療効果の評価、心臓病や脳の疾患の診断など、さまざまな医療分野で利用されています。特に、がんの早期発見や再発の検出において非常に有用です。

PET-CT検査でわかることは?

PET-CT検査では、以下のような情報を得ることができます:

  1. がんの診断とステージング
    • がん細胞は通常の細胞よりも活発にブドウ糖を消費します。PET-CTはこの特性を利用し、がん細胞の存在を明らかにします。また、がんの広がり具合や転移の有無も評価できます。
  2. 治療効果の評価
    • がん治療後のPET-CT検査により、治療の効果を確認し、再発や残存がんの有無を判断します。
  3. 心臓病の診断
    • 心筋の血流や代謝を評価することで、冠動脈病や心筋梗塞の診断が可能です。
  4. 脳疾患の評価
    • アルツハイマー病やてんかんなど、脳の代謝異常を検出します。
  5. 感染症や炎症の検出
    • 炎症や感染症の部位を特定し、適切な治療計画を立てるのに役立ちます。

PET-CT検査での注意事項はある?

PET-CT検査を受ける際には、いくつかの注意事項があります。検査前に医師や放射線技師から詳細な説明を受けることが大切です。

  1. 食事制限
    • 検査の5時間前からは飲食を控えることが一般的です。特に、ブドウ糖を多く含む食事は避けるよう指示されます。
  2. 水分補給
    • 水は通常、制限なく摂取できます。ただし、検査前には適量の水分を摂ることが推奨されます。
  3. 糖尿病患者
    • 血糖値が高いと検査結果に影響を与えるため、糖尿病の患者は特に注意が必要です。医師と相談し、適切な血糖コントロールを行ってから検査を受けるようにします。
  4. 妊娠中や授乳中の女性
    • 放射性物質を使用するため、妊娠中や授乳中の女性は検査を避けるべきです。必要な場合は、医師とよく相談することが重要です。
  5. 服装
    • 検査時には金属を含まないゆったりとした服装が推奨されます。金属は画像に影響を与えるため、着用している場合は検査前に外すよう指示されます。

PET-CT検査の時間はどれくらいかかるの?

PET-CT検査の所要時間は、準備時間を含めて約2〜3時間です。具体的な流れは以下の通りです:

  1. 準備(30〜60分):
    • 放射性物質(通常はフルオロデオキシグルコース:FDG)を注射します。注射後、放射性物質が体内に分布するのを待つため、約30〜60分ほど安静にします。この間、リラックスして過ごし、体を動かさないようにします。
  2. 撮影(30〜60分):
    • PET-CT装置に横たわり、スキャンを行います。撮影中は動かないようにし、指示に従って呼吸を調整します。
  3. 終了後の処置
    • 撮影が終了したら、放射性物質が体内から排出されるために多くの水分を摂取するよう勧められます。

全体の流れを考慮すると、準備時間と撮影時間を合わせて2〜3時間程度かかりますが、具体的な所要時間は施設や個々の患者の状況によって異なる場合があります。

PET-CT検査の費用はどのくらい?

PET-CT検査の費用は、保険適用の有無、検査を実施する医療機関、地域などによって異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:

  1. 保険適用の場合
    • 医師が必要と判断した場合、多くの国では公的医療保険や民間医療保険が適用されます。保険適用の範囲内であれば、自己負担額は30,000円~50,0000円程度です。
  2. 保険適用外の場合
    • 健康診断や予防目的でのPET-CT検査は保険が適用されないことが多いです。この場合、全額自己負担となり、費用は10万円から20万円程度が一般的です。
  3. 追加費用
    • 検査結果に基づく追加の診察や治療が必要な場合、それらの費用も発生します。特に、がん治療などの継続的なケアが必要な場合は、総費用が高額になることがあります。
  4. 地域差
    • 大都市圏の医療機関では、検査費用が高めに設定されていることが多く、地方の医療機関では比較的安価であることがあります。

費用の確認方法

PET-CT検査を受ける前に、以下の点を確認しておくと安心です:

  • 医療機関に直接問い合わせる:検査を実施する医療機関に直接問い合わせて、具体的な費用や保険適用の条件を確認します。
  • 保険会社に問い合わせる:加入している保険の適用範囲や自己負担額について、保険会社に問い合わせて確認します。
  • 医師に相談する:検査の必要性や費用について、主治医とよく相談し、最適な選択をするためのアドバイスを受けます。

まとめ

PET-CT検査は、高度な画像診断技術を駆使してがんや心臓病、脳疾患などの早期発見や診断に役立つ重要な検査です。

検査前には適切な準備と注意事項を守り、検査中はリラックスして臨むことが大切です。費用については保険の適用状況や地域によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

PET-CT検査を適切に活用し、健康維持に役立てましょう。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「健康診断」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断を受けるまで全く健康診断をしていませんでした。手軽にしっかりとした検査をすることで、深刻な病状になる前に予防することができるのでおすすめです。