加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration:AMD)は、高齢者に多く見られる目の病気で、視力低下や視界のゆがみを引き起こします。放置すると失明につながる可能性もあるため、早期発見と適切な治療が重要です。
本記事では、加齢黄斑変性の基本情報から、原因、症状、治療法まで詳しく解説し、早期発見と対策のポイントを紹介します。
目次
加齢黄斑変性症とは?初めて知る方のための基本ガイド
加齢黄斑変性とは?
加齢黄斑変性は、網膜の中心にある「黄斑」が加齢により変性し、視力が低下する疾患です。視界の中心部がぼやける・ゆがむなどの症状が特徴的です。
加齢黄斑変性の種類
- 萎縮型(ドライAMD)
- 比較的進行が遅く、黄斑が徐々に委縮する。
- 直接的な治療法はなく、生活習慣の改善が重要。
- 滲出型(ウェットAMD)
- 進行が早く、異常な血管(新生血管)が発生。
- 視力の急激な低下を引き起こすことが多い。
- **抗VEGF療法(眼内注射)**が有効。
知っておくべき!加齢黄斑変性の主な原因とリスク要因
加齢黄斑変性の主な原因
加齢黄斑変性は、主に加齢による網膜の変化によって発症しますが、生活習慣や遺伝的要因も大きく関わっています。
リスク要因
- 加齢(50歳以上で発症率が増加)
- 喫煙(非喫煙者の2~3倍のリスク)
- 遺伝的要因(家族に加齢黄斑変性の患者がいる場合、リスクが高い)
- 紫外線の影響(長時間の紫外線曝露によるダメージ)
- 高血圧や動脈硬化(血流の悪化が影響)
- 食生活の偏り(抗酸化物質の不足、脂肪分の多い食事)
これらのリスクを抑えることで、発症リスクを軽減できます。
加齢黄斑変性症の兆候は?症状を早期に発見する方法
加齢黄斑変性は、初期の段階では自覚症状が少ないため、早期発見が難しい病気です。しかし、以下のような兆候に注意することで、早期診断につながります。
早期の兆候
- 視界の中心がぼやける、またはゆがむ
- 文字が読みにくくなる(特に小さな文字)
- 暗い場所で視力が低下する
- 片目で見たときに、直線が波打って見える(アムスラーチャートを活用)
- 色の見え方が変わる、またはぼやける
対策:定期的な眼科検診を受けることが最も重要です。
加齢黄斑変性における注射治療:効果と副作用を徹底解説
滲出型(ウェットAMD)の治療法として、抗VEGF療法(眼内注射)が主流となっています。
抗VEGF療法とは?
抗VEGF薬(アフリベルセプト、ベバシズマブ、ラニビズマブ)を目の硝子体内に直接注射することで、新生血管の増殖を抑える治療法です。
効果
- 新生血管の成長を抑制し、視力の低下を防ぐ
- 視力の回復が期待できる場合もある
副作用
- 目の充血や違和感
- 眼圧の上昇
- まれに感染症(眼内炎)
治療は定期的な注射(1~3カ月ごと)が必要な場合が多く、医師の指示に従うことが重要です。
加齢黄斑変性の治療法とは
1. 生活習慣の改善(予防と進行抑制)
- 禁煙(喫煙はリスクを2~3倍に増加)
- 紫外線対策(UVカットのサングラスを着用)
- 抗酸化物質の摂取(緑黄色野菜、魚、ナッツ類)
- 適度な運動と血圧管理(高血圧はリスク要因)
2. 薬物療法(抗VEGF療法)
- 進行が速い滲出型には眼内注射による治療が有効
3. 光線力学療法(PDT)
- レーザーと薬剤を併用し、新生血管を閉塞させる治療法
- 一部の患者に適応される
4. 手術(極端な場合)
- 視力低下が進行した場合、外科手術が検討されることもある。
まとめ
加齢黄斑変性は高齢者に多く見られる視力障害の原因であり、早期発見と適切な治療が重要です。特に、滲出型(ウェットAMD)は進行が速いため、症状が出たらすぐに眼科を受診することが推奨されます。
定期的な眼科検診と生活習慣の改善で、視力を守ることが可能です。目の健康を維持するために、できることから実践していきましょう!