中性脂肪とは?男女別の基準値や上昇する・痩せているのに高くなる原因、下げるためにどうすればいい?

人間ドックで計測される「中性脂肪」。言葉のイメージ通り、あまり高すぎるとだめなんだろうなと思いますが、どのようにしていけば健康でいられるのでしょうか?

今回はそんな中性脂肪について、中性脂肪の男女別の基準値、中性脂肪の値が上昇してしまったり、高くなってしまう原因、痩せているのに中性脂肪が高くなる原因や下げるための方法について詳しく解説していきます。

中性脂肪とはわかりやすく?

中性脂肪(トリグリセリド)は、体内でエネルギー源として利用される脂肪の一種です。

食事から摂取された脂質が体内で分解され、肝臓で合成されて血液中に運ばれます。

中性脂肪は、体内の脂肪組織に蓄えられ、エネルギーが不足したときに利用されるため、重要な役割を果たしています。

食事を通じて摂取した脂質は、消化器官で分解されて脂肪酸とグリセロールになります。

これらは腸内で吸収され、再び中性脂肪として組み立てられ、リポタンパク質に包まれて血液中を移動します。

エネルギーが必要なときには、中性脂肪が分解されてエネルギーとして利用されます。

中性脂肪はエネルギーの供給源として重要ですが、過剰な中性脂肪は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、心血管疾患やメタボリックシンドロームのリスクを高める要因となるため、適切なレベルに保つことが重要です。

中性脂肪の基準値を男女別で知りたい?

中性脂肪の基準値は、健康診断や血液検査で一般的に測定されます。男女別の基準値は以下の通りです:

  • 男性: 40〜234 mg/dL
  • 女性: 30~117 mg/dL

これらの基準値は一般的な指標であり、個々の健康状態やライフスタイルによって異なることがあります。

中性脂肪の値が高いと、心血管疾患のリスクが増加するため、定期的な検査と健康管理が重要です。

中性脂肪が高くなる原因は?

中性脂肪が高くなる原因は複数あります。主な要因は以下の通りです:

食事

  • 高カロリー・高脂肪の食事: 脂肪や糖分が多い食品を摂取することで、中性脂肪が増加します。特に揚げ物、スナック菓子、甘い飲み物などは影響が大きいです。
  • 過剰なアルコール摂取: アルコールは中性脂肪の合成を促進し、肝臓での脂肪蓄積を増やします。

運動不足

  • 運動不足: 運動が不足すると、消費エネルギーが減少し、中性脂肪が体内に蓄積されやすくなります。

肥満

  • 肥満: 体脂肪が増えると、中性脂肪の値も上昇します。特に内臓脂肪が増えると、血液中の中性脂肪値も高くなります。

遺伝

  • 遺伝: 家族に高中性脂肪症の人がいる場合、遺伝的に中性脂肪が高くなりやすいことがあります。

ホルモンの影響

  • ホルモンバランスの乱れ: 甲状腺機能低下症や糖尿病などのホルモン異常が、中性脂肪値を上昇させることがあります。

ストレス

  • ストレス: ストレスがかかると、体内でコルチゾールが分泌され、これが中性脂肪の合成を促進します。

中性脂肪が低いとどうなる?

中性脂肪が低すぎる場合、いくつかの健康リスクがあります。主な影響は以下の通りです:

エネルギー不足

  • エネルギー不足: 中性脂肪はエネルギー源として重要な役割を果たします。中性脂肪が不足すると、エネルギーの供給が不十分になり、疲労感や体力低下が起こることがあります。

栄養不足

  • 栄養不足: 中性脂肪が低いと、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収が悪くなることがあります。これにより、これらのビタミン不足に関連する健康問題が発生する可能性があります。

ホルモンバランスの乱れ

  • ホルモンバランスの乱れ: 脂肪はホルモンの合成に必要な材料です。中性脂肪が低すぎると、ホルモンバランスが乱れ、生理不順や不妊症などの問題が発生する可能性があります。

免疫力の低下

  • 免疫力の低下: 十分な脂肪がないと、免疫系が弱まり、感染症や病気に対する抵抗力が低下することがあります。

痩せているのに中性脂肪が高いときは?

痩せているのに中性脂肪が高い場合、いくつかの原因が考えられます。主な要因は以下の通りです:

食事内容

  • 高カロリー・高糖質の食事: 体重は低くても、高脂肪や高糖質の食品を多く摂取していると、中性脂肪が増加することがあります。

アルコール摂取

  • アルコールの過剰摂取: アルコールは中性脂肪の合成を促進し、肝臓での脂肪蓄積を増やします。痩せていてもアルコールを多く摂取する人は中性脂肪が高くなることがあります。

運動不足

  • 運動不足: 体重が低くても運動不足だと、エネルギー消費が少なくなり、中性脂肪が蓄積しやすくなります。

遺伝

  • 遺伝: 家族に高中性脂肪症の人がいる場合、遺伝的に中性脂肪が高くなりやすいことがあります。

ホルモンの影響

  • ホルモンバランスの乱れ: ホルモンの影響で中性脂肪が高くなることがあります。例えば、甲状腺機能低下症などが影響することがあります。

中性脂肪を下げるためにどうすればいい?

中性脂肪を下げるためには、生活習慣の改善が重要です。以下の方法を実践することで、中性脂肪の値を正常範囲に保つことができます:

食事の改善

  • 低脂肪・低糖質の食事: 脂肪や糖分の摂取を控え、野菜や果物、全粒穀物、豆類などの健康的な食品を増やしましょう。
  • 食物繊維の摂取: 食物繊維が豊富な食材(例えば、野菜、果物、全粒穀物、豆類)を摂取することで、脂質の吸収を抑えることができます。
  • 魚の摂取: 魚にはオメガ-3脂肪酸が含まれており、中性脂肪を減少させる効果があります。週に2回以上、魚を食べることを心がけましょう。
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運動の実施

  • 有酸素運動: ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、中性脂肪を減少させる効果があります。週に150分以上の中強度の運動を目指しましょう。
  • 筋力トレーニング: 筋力トレーニングを行うことで、基礎代謝が向上し、脂肪の燃焼が促進されます。

アルコールの制限

  • アルコールの摂取を控える: アルコールは中性脂肪の合成を促進するため、摂取を控えることが重要です。

体重管理

  • 適正体重の維持: 適正体重を維持することで、中性脂肪の値も正常範囲内に保つことができます。過体重の場合は、減量を目指しましょう。

ストレス管理

  • ストレスの軽減: ストレスが中性脂肪の値に影響を与えることがあります。リラクゼーション法や趣味を楽しむことで、ストレスを軽減しましょう。

定期的な健康チェック

  • 定期的な血液検査: 定期的に血液検査を受け、中性脂肪の値を確認することで、早期に異常を発見し、適切な対策を講じることができます。

これらの方法を組み合わせて実践することで、中性脂肪の値を効果的に管理し、健康な状態を維持することができます。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「健康診断」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断を受けるまで全く健康診断をしていませんでした。手軽にしっかりとした検査をすることで、深刻な病状になる前に予防することができるのでおすすめです。