赤血球数とは?基準値や平均値、多い・少ないことによる影響は?

血液検査や人間ドックで目にする「赤血球数」。なんとなく多いほうがいいのかな、と思いますが実際あまりよくわからないですよね。

今回は、赤血球数とは何か、そして赤血球数の基準値や平均値について調べるとともに、赤血球数が多い・赤血球数が少ないことによる体への影響について詳しく解説していきます!

赤血球数とは?

血液中の赤血球の数を指します。

赤血球は骨髄で作られてから血液中に送り出されて全身を循環しています。赤血球は酸素を運ぶための重要な役割を持っており、血液中の赤血球数の数が変化することは身体の状態に影響を与えます。

例えば、赤血球数が低い場合は貧血、赤血球数が高い場合は炎症や感染などの可能性があります。

人間ドックの赤血球数(赤血球数)は、身体の状態を示す重要な指標です。以下のことがわかります。

血液の健康状態

赤血球数の数が正常範囲外にある場合は、血液の健康状態に問題がある可能性があります。

貧血

赤血球数の数が低い場合は、貧血の可能性があります。

炎症や感染

赤血球数の数が増加している場合は、炎症や感染の病気が原因である可能性があります。

腫瘍

赤血球数の数が急激に増加している場合は、腫瘍が原因である可能性があります。

これらは一般的な可能性であり、正確な診断には他の検査とともに医師の意見が必要です。

その他、血液に関する指標について知りたい方は以下ご参考ください。

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赤血球数の基準値は?

年齢、性別、健康状態などによって異なります。一般的に、赤血球数は次のような範囲を持っていますが、医師によって異なる場合があります。

  • 男性: 450-550 万個/mm
  • 女性: 400-500 万個/mm

赤血球数が多いとどうなる?

赤血球数が多い場合を赤血球増多症(多血症)といいます。血液の粘調度が増加してしまいます。

  • 狭心症
  • 脳梗塞
  • 血栓症

赤血球数を下げるための対策は?

赤血球数が多い (多血症) 状態は様々な原因により引き起こされますが、改善するための一般的な方法は以下の通りです:

食生活の改善

適量の食事と健康的な栄養バランスをとることが重要です。

健康的な生活習慣

十分な睡眠、適度な運動、ストレスの軽減などが必要です。

禁煙

煙草の使用は肺などの疾患を引き起こすことがあり、赤血球数にも影響します。

適切な薬物治療

原因に応じた薬物療法を適用することが重要です。

以上の方法は赤血球数の改善に役立ちますが、場合によっては医師の診断・指導が必要な場合もありますので、必ず医師に相談してください。

赤血球数が少ないとどうなる?

基準値より低い場合は、貧血が疑われます。

  • 鉄欠乏性貧血
  • 悪性貧血
  • 再生不良性貧血
  • 溶血性貧血

赤血球数を上げるための対策は?

赤血球数が低い場合は、貧血が原因となることがあります。貧血を改善するためには以下のことが有効です:

食生活の改善

鉄分やビタミンB12などの補充に効果的な食品を摂ることが大切です。

適度な運動

適度な運動は身体を強くすることができます。

健康的な生活習慣

寝不足やストレスなどの回避、適度なアルコール摂取などが重要です。

薬物治療

薬物治療は、貧血の原因に応じて行われます。例えば、鉄剤などがあります。

これらの改善策によって赤血球数が改善されることが期待できますが、医師の指示に従って行うことが最も重要です。また、赤血球数が低い場合は、原因を特定するために他の検査や詳細な健康診断が必要となります。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「生活習慣」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断のあと、自力で生活習慣の改善にとても苦労しました。頼れるものがあるだけで、本人も家族も安心ですよね。