自閉スペクトラム症とは?原因・特徴・診断基準を徹底解説

自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)は、コミュニケーションや対人関係の困難さ、特定の行動パターンへのこだわりを特徴とする発達障害です。症状の現れ方には個人差があり、軽度から重度まで広い範囲で存在します。

子どもの頃に診断されることが多いですが、大人になってから自閉スペクトラム症と気づくケースもあります。近年では、ASDの原因や特性についての研究が進み、理解が深まっています。本記事では、自閉スペクトラム症の原因、特徴、診断基準について詳しく解説し、より多くの人がASDを理解できるようにサポートします。

自閉スペクトラム症とは?原因や特徴を徹底解説

自閉スペクトラム症(ASD)は、先天的な脳の発達の違いにより生じると考えられており、コミュニケーションや社会性の発達に影響を及ぼします。

ASDの主な特徴

  • 対人関係の難しさ:アイコンタクトが苦手、会話のキャッチボールが難しい
  • 興味の偏り・こだわり:特定の物事に強い関心を持ち、同じ行動を繰り返す
  • 感覚過敏・鈍麻:音や光、触覚に敏感すぎる、または鈍感な場合がある
  • ルールや秩序へのこだわり:予定の変更に対して強いストレスを感じる

ASDの特性は幼少期から現れることが多いですが、環境によっては目立たず、大人になってから気づくこともあります。

大人の自閉スペクトラム症:気づきにくい特徴と診断基準

大人のASDの特徴

子どもの頃には気づかれなかったASDが、大人になってから「生きづらさ」として表面化することがあります。

  • 社会的なコミュニケーションの難しさ
    • 皮肉や暗黙のルールを理解するのが難しい
    • 友人関係の維持が困難
  • 職場での課題
    • ルーチンワークが得意だが、臨機応変な対応が苦手
    • 人間関係のストレスを感じやすい
  • 感覚の違い
    • 人混みや騒音に対して過敏
    • 服の素材や食べ物の食感が気になる
  • 強い興味の対象
    • 特定の趣味や分野に深い知識を持つ
    • こだわりが強く、予定が崩れるとストレスを感じる

大人の診断のポイント

  • 子どもの頃から特性があったか
  • 社会生活に困難を感じているか
  • 他の精神疾患と区別できるか(ADHDやうつ病など)

診断には、発達専門医や精神科医による問診や心理テストが行われます。

自閉スペクトラム症の原因を詳しく解説:最新の研究をもとに

ASDの主な原因

自閉スペクトラム症の正確な原因はまだ解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

1. 遺伝的要因

  • ASDは遺伝的要素が強いことが知られており、家族内で発症する傾向がある。
  • いくつかの遺伝子変異が関与しているとされるが、単一の遺伝子ではなく複数の遺伝的要素が影響している。

2. 脳の発達の違い

  • ASDの人は、脳の神経ネットワークのつながり方が一般の人と異なる。
  • 特に、社会性や感情の調節に関わる脳領域(前頭葉や扁桃体)に違いが見られる。

3. 環境要因

  • 妊娠中の環境(母体の栄養状態、感染症、ストレスなど)がASDのリスクに影響を与える可能性がある。

「ワクチンがASDの原因」という誤解は科学的根拠がなく、否定されています。

自閉スペクトラム症の特徴を知って、理解を深めよう

ASDの特徴を理解し、適切に対応することで、本人や周囲の人がより良い環境を築くことができます。

ASDの強みと課題

項目 強み 課題
興味・能力 深い知識や専門性を持つ 興味の幅が狭くなることがある
対人関係 嘘をつかない、誠実 相手の気持ちを読むのが苦手
思考の特性 規則性を見つけるのが得意 柔軟な対応が難しい

理解と適切な支援によって、ASDの人も社会の中で活躍できる可能性が高まります。

自閉スペクトラム症の診断基準:大人の場合のポイントとは

ASDの診断は、DSM-5(精神疾患の診断基準)に基づいて行われます。

診断の主な基準

  1. 社会的コミュニケーションの困難
    • 非言語的コミュニケーション(アイコンタクトや表情)を理解しにくい
    • 友人関係や職場での協調が難しい
  2. 限定的で反復的な行動
    • 同じルーチンを繰り返す
    • 興味の対象が極端に狭い
    • 感覚の過敏さまたは鈍感さ
  3. 子どもの頃から症状があった

診断には、医師の問診や心理検査が必要となります。

まとめ

自閉スペクトラム症は、生まれつきの脳の特性による発達障害であり、個々の特徴や強みを理解することが大切です。大人になってから気づくことも多く、適切な診断とサポートを受けることで、より充実した生活を送ることが可能です。

ASDについて正しい知識を持ち、社会全体で理解を深めることが重要です。

ABOUTこの記事をかいた人

20代のとき父親が糖尿病の診断を受け、日々の生活習慣からこんなにも深刻な状態になってしまうのかという経験を経て、人間ドックや健康診断を猛勉強。 数々の書籍などからわかりやすく、手軽に病気の予防に活用してほしいとの思いで「からだマガジン」を運営しています。