アルブミンとは?アルブミンの働きや基準値や高い・低い原因について

人間ドックや健康診断で尿検査をしたことがある人も多いと思います。

尿検査の検査項目の中に「アルブミン」という言葉が書かれているのを見たことがありませんか?

今回は、アルブミンとはなにか?そして、アルブミンのそもそもの働きや、検査での基準値・高い/低い原因について詳しく解説していきます!

アルブミンとは?

アルブミンは、身体を構成する重要なタンパク質です。筋肉や血液、涙、乳汁などに含まれており、身体の様々な生理学的な過程に関与します。

アルブミンは、アミノ酸の結合によって構成されており、栄養補給としてのタンパク質の源としても機能します。

アルブミンの働きについて

アルブミンは、身体に様々な役割を果たします。主な役割は次のとおりです

筋肉を作り出す

筋肉を構成するタンパク質として、アルブミンは筋肉を強く保つ役割を果たします。

血液を運ぶ

血液中のアルブミンは、毒素や余分な水分を排出する役割を果たします。

免疫応答

抗原性タンパク質として、アルブミンは免疫応答を引き起こすことができます。

ホルモン制御

ホルモンタンパク質として、アルブミンは内分泌システムを介して、身体の様々な生理学的な過程に影響を与えます。

栄養補給

アルブミンは、タンパク質の栄養補給として消化され、身体に必要なアミノ酸を供給することができます。これらは、アルブミンの主な役割であり、身体の健康に欠かせない重要な役割を果たします。

尿検査でアルブミンを測定する理由

アルブミンの測定は、尿検査を通じて行われることがあります。これは、次の理由からです。

簡便性

尿検査は簡単で、検査対象者にとってストレスなく実施することができます。

正確性

尿検査は、アルブミン減少や消失などの異常を検出するために正確な結果を生成することができます。

低コスト

尿検査は、他のタイプの検査よりも安価であり、多くの人々にアクセス可能です。

早期発見

尿検査は、アルブミン異常を早期に発見することができます。これは、早期治療を開始することで、疾患の発展を防ぐことができます。

これらの理由から、尿検査はアルブミン測定の一般的な方法として用いられます

アルブミンの基準値について

アルブミンの基準値は、年齢、性別、健康状態などによって異なります。

一般的に、健康な成人男性の場合、アルブミンは次のような範囲内にあれば正常といえます

正常範囲: 3.5-5.5 g/dL

しかし、基準値は医師によって異なる場合があります。また、個人の病歴や健康状態なども考慮されるため、医師の診断で判断するようにしましょう。

アルブミン尿とは?

30~299mg/Lの微量値の場合は腎臓になんらかの障害を抱えていることが多く、なかでも強く疑われるのが糖尿病性腎症です。

通常、腎臓は血中の毒素や余分な水分などを含まない尿を生成しますが、アルブミン尿は腎臓の機能が低下していることを示す可能性があります。

アルブミン尿は、腎臓の疾患、腎炎、腎結石、腎疾患などの原因となることがあります。正確な原因を特定するためには、医師による検査が必要です。

アルブミンが高い原因と対策は?

アルブミンが高い原因として以下が考えられます:

腎臓の疾患

腎臓の機能が低下すると、アルブミンが尿中に排出されることが増加します。

消化器疾患

胃や腸、肝臓などの消化器疾患がある場合、アルブミンが多量に吸収されることがあります。

内分泌疾患

甲状腺機能亢進症や腎性アシドーシスなどの内分泌疾患がある場合、アルブミンのレベルが上昇することがあります。

薬物の使用

抗生物質やステロイド薬などの薬物の使用が原因となる場合もあります。

対策としては、原因に応じた治療が必要です。

例えば、腎臓の疾患が原因の場合は、腎臓を支援する薬剤やダイエットなどが指示されます。

また、消化器疾患の場合は、疾患を治療することが重要です。内分泌疾患の場合は、適切なホルモン補充療法などが必要になります。

薬物の使用によるアルブミンの上昇が原因の場合は、医師と相談して適切な薬物の選択や使用方法の調整が必要です。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「生活習慣」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断のあと、自力で生活習慣の改善にとても苦労しました。頼れるものがあるだけで、本人も家族も安心ですよね。