”人間ドック”と一言聞いて、皆さんはどんな検査を思い浮かべますか?実は人間ドックには様々な種類があり、費用や検査する内容、必要とする時間も異なります。
今回は、人間ドックの種類をまとめて紹介します。どんな人間ドックが自分に必要なのかを知り、未来の健康のために役立ててください。
目次
1.生活習慣病予防のための「基本人間ドック」
基本人間ドックは、職場や学校で行われるような基本的な検査項目と、いくつかの検査項目をくわえた検査を行います。
また、基本人間ドックは、生活習慣病の予防を目的としており、検査項目の数や種類によって異なりますが、半日から1日程度の時間で検査を行います。
2.睡眠などすべてのカラダの状態を検査する「総合人間ドック」
総合人間ドックは、基本的な検査項目に加え、普段の検診では行うことのない睡眠時の検査など、日常生活のあらゆる状態の検査を行います。
そのため、総合人間ドックは、通常1泊2日で行う事が多く、生活習慣病年齢に達した人は何年かに一度受けたほうがいいとされています。
3.脳梗塞・くも膜下出血の予防のための「脳ドック」
脳ドックは、その名の通り脳を検査する人間ドック。頭蓋骨内の画像を用いて、脳の形状や血管の状態を診断するものです。
脳ドックの必要性があるのは、頭痛を繰り返している人、脳卒中の家系にある人、高血圧や脂質異常症の人といわれています。脳ドックを受けることにより、脳出血・脳梗塞・くも膜下出血などの予防や早期発見することができます。
4.心臓発作や脳卒中の予防のための「循環器ドック(心臓ドック)」
循環器ドック(心臓ドック)は、主に動脈硬化や不整脈、心肥大などの心臓病にかかわる検査を行う人間ドックです。
画像診断による診察が主で、心臓病の家系の人や、脂質異常症、高血圧、糖尿病がある人は循環器ドックの必要があると言われています。
5.喫煙習慣のある人は要チェックの「呼吸器ドック」
呼吸器ドックは、CT検査などにより肺がんの疑いがないかどうか検査する人間ドックです。
主に、肺がんの家系の人や、今現在喫煙習慣のある人、過去に喫煙していた人などはぜひ受けておいたほうが良い人間ドックです。
6.胃がんや大腸がんをチェックする「消化器ドック」
消化器ドックは、食道がん・胃がん・大腸がんなどの検査を中心に、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気のリスクをチェックする人間ドックです。
消化器ドックを受ける必要性がある人は、胃がん・大腸がんの家系の人や、胃腸が弱い人といわれています。
7.子宮がんや乳がんをチェックする「婦人科ドック」
婦人科ドックは、女性特有の病気を詳しくチェックする人間ドックです。主に、子宮がんや乳がんの検査を行うもので、定期的な検診がおすすめされています。
まとめ
人間ドックは、それぞれ行っている施設によって、対応している人間ドックの種類や項目が異なります。自分のカラダの状態や生活習慣によって、受診する人間ドックを使い分けてみてください。