血液検査でわかる「白血球」。赤血球と白血球が血の中に存在していて、大切なのはわかるけど一体どんな指標なのでしょうか?
今回は、そもそも白血球とは何なのか?その役割について、白血球の基準値や正常な範囲、白血球数が多い/少ないと言われた原因と対策について詳しく解説していきます!
目次
白血球とは?
血液には様々な要素がありますが、白血球は細菌などから体を守る働きをしています。
白血球(白血球計数、White Blood Cell Count)は、血液検査によって確認される血液の総量であり、免疫システムの機能を示す重要な指標です。
白血球は、身体内に異物(細菌、ウイルス、癌細胞など)が入り込んで身体を脅かすと、これらの異物を攻撃する役割を担います。
白血球数が異常に低い場合は免疫力が低下していることを示し、逆に高い場合は感染や炎症などが原因である可能性があります。
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白血球の基準値や正常値は?
白血球は体の免疫システムとして細菌から体を守っているため、その数値は基準値内にあることが望ましいです。
白血球の基準としては、以下のとおりです。
- 異常:3,000/μL 以下
- 基準範囲 : 3,100~8,400/μL
- 要注意: 8,500~9,900/μL
- 異常:10,000/μL以上
白血球数が少ない場合の原因は?
白血球が少ない=体を守る免疫能力が低下している、と考えられます。
そのため、以下のような理由が考えられます。
免疫抑制薬
一部の薬剤(例えば、免疫抑制薬や化学療法薬)は白血球数を減少させます。
骨髄障害
骨髄の異常(例えば、骨髄炎や白血病)は白血球数の低下を引き起こします。
栄養不足
栄養不足(特にビタミンB12や葉酸欠乏)は白血球数の低下を引き起こす可能性があります。
免疫不全症
免疫不全症(例えば、HIV/AIDS)は白血球数の低下を引き起こします。
感染
特定の種類の感染症(例えば、セプトスピラ症や百日咳)は白血球数の低下を引き起こす可能性があります。
これらは一般的な原因であり、白血球数の低下は場合によっては他の病気や状況によっても引き起こされる可能性があります。
白血球数の低下が疑われる場合は、医師に相談することをお勧めします。
白血球数が多い場合の原因は?
白血球が多い=何らかの理由で細菌や感染がある、体を守るために白血球が増加していると考えられます。
そのため、以下のような理由が考えられます。
感染
細菌やウイルスなどによる感染は白血球数の増加を引き起こします。
炎症
炎症性の疾患(例えば、膵炎や関節リウマチなど)は白血球数の増加を引き起こします。
腫瘍
悪性腫瘍や癌は白血球数の増加を引き起こす可能性があります。
ストレス
物理的なストレスや感情的なストレスは白血球数の増加を引き起こす可能性があります。
妊娠中に白血球が多くなったけど大丈夫?
白血球数は、妊娠中は若干増加し、妊娠中は12,000/μLくらいまでが正常と言われています。
総コレステロールや、中性脂肪は、妊娠中は上昇しますので、再検査をするのであれば、産後に行ってください。
白血球を増やすにはどうしたらいい?
白血球が少ない場合には、免疫が低下しているということはわかりました。
では、実際に白血球が少ない場合、増やす方法はあるのでしょうか?
健康的な食生活
栄養バランスの良い食生活(特にビタミンB12や葉酸を含むもの)は白血球数の増加に役立つ可能性があります。
適度な運動
適度な運動は免疫システムを強化し、白血球数の増加に役立つ可能性があります。
十分な睡眠
十分な睡眠は免疫システムを強化し、白血球数の増加に役立つ可能性があります。
ストレスの管理
ストレスの管理は免疫システムを強化し、白血球数の増加に役立つ可能性があります。
専門の医師との治療
白血球数の低下が疾患や病気によって引き起こされている場合、適切な医療治療を受けることが大切です。
これらは一般的な方法であり、個人差があります。また、白血球数の低下が懸念される場合は、医師に相談することをお勧めします。