肩が痛いときの原因は?左肩・右肩がずっと痛い、腕が上がらないときは?がんや病気の可能性について

肩こりがひどくて、仕事が手につかないというときありますよね.. 私自身も肩こりがひどく、マッサージや整体に通っても全然治らないときはだんだんと不安になってきます。

意外と軽視してしまいがちな肩の痛み。今回は、肩の痛みの原因や、右肩・左肩の痛みで違いや原因はあるのか、肩の痛みとがんや病気の関連性について詳しく解説していきます。

 

肩が痛い原因は?

肩の痛みは、様々な要因によって引き起こされることがあります。以下では、肩が痛い主な原因について詳しく説明します。

筋肉の緊張や炎症

長時間同じ姿勢を続けたり、過度な力仕事やスポーツなどで肩の筋肉が緊張したり、炎症を起こすことがあります。これは肩こりや筋肉痛の一因となります。

肩関節の問題

肩関節の周囲に存在する腱や靭帯に損傷や炎症が生じることがあります。これによって肩関節の動きが制限されたり、痛みが生じることがあります。腱板(ローターカフ)の損傷や関節炎が代表的な例です。

交感神経の過剰刺激

ストレスや緊張状態が長く続くと、交感神経が過剰に刺激され、肩や首の筋肉が緊張して痛みを引き起こすことがあります。

骨の異常

肩甲骨や上腕骨に異常がある場合、肩の痛みが生じることがあります。例えば、肩甲骨の突起が突き出ている「肩甲骨隆起症」や、上腕骨の変形が見られる「上腕骨変形症」が該当します。

 

 

右肩が痛い原因

右肩の痛みは、右利きの場合、日常生活での使用頻度が高くなるため、右肩に負担がかかりやすくなります。特に運動やスポーツ、仕事での一方的な負荷が右肩にかかることが多いため、痛みが生じやすいです。

 

また、内臓疾患や様々な疾患と関連して以下のように右肩の痛みが出る場合があります。

胆のう疾患

胆石や胆嚢炎の場合、右肩や右上腹部に痛みが現れることがあります。胆石が胆嚢や胆管で詰まることにより、胆嚢の周囲の組織や神経に刺激が及び、肩の痛みを引き起こすことがあります。

肝臓疾患

肝硬変や肝炎などの肝臓疾患では、肝臓の病変や拡大によって右肩や右上腹部に痛みや不快感が現れることがあります。肝臓の病変が周囲の組織や神経に刺激を与えることが原因です。

 

以上のように、一部の内臓疾患は神経経路や炎症の拡散によって肩の痛みを引き起こすことがあります。しかし、肩の痛みが必ずしも内臓疾患のサインであるわけではなく、肩の痛みが持続する場合は医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

左肩が痛い原因

左肩の痛みは、左利きの場合、日常生活での使用頻度が高くなるため、左肩に負担がかかりやすくなります。右利きの人とは逆に、左肩に一方的な負荷がかかることが多いため、痛みが生じやすいです。

心臓疾患

心筋梗塞(心臓の血管が詰まることによる心筋の損傷)や狭心症(冠動脈の血流が制限されることによる胸部の痛み)の場合、しばしば左肩や左腕に痛みや圧迫感が現れることがあります。これは、心臓と脊髄の神経経路の共通性によるものです。

膵臓疾患

膵炎や膵癌などの膵臓疾患では、背中や左肩に痛みが現れることがあります。膵臓の病変が周囲の組織や神経に刺激を与えることが原因です。

肩が痛いとがんの原因になる?

肩の痛みががんの原因となることはまれですが、特定のがんの一症状として現れることがあります。以下にその例を挙げますが、これらの症状が必ずしもがんを示すものではありませんので、注意が必要です。

骨肉腫

骨肉腫は、骨や軟部組織に悪性の腫瘍が発生するがんの一種です。肩の骨や周囲の組織に腫瘍が発生すると、肩の痛みが生じることがあります。

軟部組織肉腫

軟部組織肉腫も、軟部組織に悪性の腫瘍が発生するがんの一種です。肩の筋肉や周囲の組織に腫瘍が発生すると、肩の痛みが生じることがあります。

転移性がん

他の部位から肺に転移したり、リンパ節や骨に転移したりするがんが原因で肩の痛みが生じることがあります。例えば、乳がんや肺がんなどが該当します。

肩が痛くて腕が上がらないときの原因は?

肩の痛みが強くて腕が上がらないという症状は、以下のような原因によって引き起こされることがあります。

腱板損傷

腱板は、肩関節の安定性を保つ重要な組織です。腱板の損傷や断裂があると、腕を上げる際に痛みを伴い、腕の可動域が制限されることがあります。

五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩は、肩関節周囲の組織が炎症を起こし、痛みや可動域の制限が生じる症状です。炎症が進行すると、腕を上げる動作が困難になることがあります。

頸椎ヘルニア

頚椎(首の骨)の間にある椎間板がヘルニアになると、神経が圧迫されることがあります。頸椎ヘルニアによって肩の痛みが生じ、腕の動きが制限されることがあります。

肩関節の変形

関節リウマチや変形性関節症などの疾患により、肩関節が変形することがあります。変形が進行すると、腕の可動域が制限され、肩の痛みが強くなることがあります。

肩が痛いときの考えられる病気は?

肩の痛みを引き起こす可能性のある病気や疾患はさまざまです。以下にいくつかの病気の例を挙げますが、これらはあくまで一般的な情報であり、症状の詳細や診断は医師に相談する必要があります。

肩関節周囲炎(五十肩)

肩関節周囲の組織が炎症を起こす病態であり、肩の痛みや可動域の制限が見られます。

腱板損傷

腱板の損傷や断裂は、肩の痛みや腕の力が弱まる症状を引き起こすことがあります。

頚椎ヘルニア

頚椎(首の骨)の間にある椎間板がヘルニアになり、神経圧迫が起こることで肩の痛みが生じることがあります。

変形性関節症

関節の軟骨がすり減り、炎症や変形が生じる変形性関節症は、肩の痛みや可動域の制限を引き起こすことがあります。

関節リウマチ

免疫系の異常が原因で関節に炎症が生じる関節リウマチは、肩の痛みや関節の可動域制限、腫れ、こわばりなどの症状を引き起こすことがあります。

外傷や骨折

肩の急激な外傷や骨折は、肩の痛みを引き起こすことがあります。

これら以外にも、肩の痛みを引き起こす様々な疾患や病気が存在します。痛みや症状が持続する場合は、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「生活習慣」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断のあと、自力で生活習慣の改善にとても苦労しました。頼れるものがあるだけで、本人も家族も安心ですよね。