アミラーゼとは?基準値や血液検査で高い・低いときの対策はある?

血液検査をするとアミラーゼ・血清アミラーゼという項目があると思います。カタカナで聞いたこともない成分なのでイメージがつきづらいですよね..

今回は、アミラーゼについてそもそもどんなものなのか、そして、検査での基準値やアミラーゼの数値が高い・低いときの対策について詳しく解説していきます!

アミラーゼとは?

アミラーゼ(Amylase)は、消化酵素の一種です。主に胃腸内で糖質を分解するために利用されますが、唾液腺や膵臓からも分泌されます。

血液中のアミラーゼ濃度を測定することは、消化器官の疾患(特に膵臓疾患)の検出や評価に利用されます例えば、膵臓の炎症や膵炎などによってアミラーゼの濃度が上昇することがあります。

血液検査のアミラーゼ値は、他の検査とともに利用され、医師が疾患の治療計画を立てるための有用な情報を提供します。

主に数値が高い場合に疑われるのは以下です

急性・慢性膵炎(すいえん)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

アミラーゼの基準値は?

血液検査のアミラーゼの基準値は、測定単位や検査方法によって異なりますが、一般的に以下の範囲が推奨されています:

32~104UL

注意:ただし、年齢、性別、検査時の時期などによって異なる場合があるため、実際に測定された値に基づいて個別の医師の指示を受けることが望ましいです。また、健康状態によっては基準値と異なる場合もありますので、医師の指示を得た上で判断することが重要です。

アミラーゼが高いときの対策は?

アミラーゼが高い場合、一般的に以下の原因が考えられます:

  • 膵臓の疾患(例:膵炎、膵嚢胞)
  • 唾液腺の疾患(例:唾液腺炎)
  • 消化管の疾患(例:胃腸炎、消化性潰瘍)

これらの疾患を治療することによって、アミラーゼの値が改善される可能性があります。

疾患の治療

アミラーゼが高い理由に応じて、膵臓や消化管の疾患の治療を行うことが有効です。例えば、膵炎や消化性潰瘍などの疾患に対しては抗生物質や消炎薬などの治療薬を服用することが推奨されます。

食事療法

過剰なアルコールや肥満などのライフスタイル要因を改善することが重要です。また、食事内容も重要です。高糖質の食品や肥満になりやすい食品を控え、野菜や豆類などの低糖質の食品を多く摂るように心がけましょう。

適度な運動

適度な運動は身体を活発にすることで、アミラーゼの値を下げる効果があります。また、健康的な体重維持にも役立ちます。

これらの措置を取ることで、アミラーゼの値を下げることが望まれますが、具体的な方法については個別の医師の指示を受けることが望ましいです。また、アミラーゼの値だけでは疾患の診断は行えませんので、他の検査結果や症状なども合わせて評価することが必要です。

アミラーゼが低い場合は?

アミラーゼが低いことは、肝臓や腎臓などの障害を示す可能性があります。また、低血清アミラーゼは薬剤の投与や栄養不足、貧血などによっても引き起こされることがあります。

アミラーゼが低い場合は、原因を特定するために他の検査や詳細な健康診断が必要となります。そのため、専門の医師に相談することが望ましいです。治療に必要な場合は、医師の指示に従って行いましょう。


色々とカラダのことを調べてわかったのは、結局普段からの「生活習慣」が本当に大切だということです。

私の父も糖尿病の診断のあと、自力で生活習慣の改善にとても苦労しました。頼れるものがあるだけで、本人も家族も安心ですよね。