血液検査で総蛋白(たんぱく)が高い理由・低い理由とは?

人間ドックや健康診断で行うことの多い血液検査。その血液検査で必ずでてくる検査項目が「総蛋白(たんぱく)」です。

血のなかのタンパク質を検査しているようなイメージがありますが、実際に総蛋白が高い・低いということが何らかの病気につながっているとあまり明確にイメージできないですよね。

今回は、総蛋白についてそもそも何を調べているのか、そして、総蛋白が高くなる理由・低くなる理由などを含めて紹介していきます。

総蛋白(たんぱく)ってそもそも何?

総蛋白は、血清中に含まれるタンパクのことを指します。なかなか一言でいわれるとわかりづらいのが正直なところですよね。

要するに、血液中に含まれるタンパク質を分析し、その数値によって血液や内臓の状態を判断するために使われる指標です。

血液中には140種類以上のタンパク質が存在しており、特に、総蛋白のなかのアルブミンという成分は、全体の6割強を占めており、人間ドックなどの検査結果にも、アルブミンという項目があります。

総蛋白(たんぱく)で何がわかるの?

そんな総蛋白という数値ですが、これによってわかることは、主に肝臓の状態です。

タンパク質は主に食事から摂取され、肝臓に運ばれたあと、さまざまなタンパク質に変わっていきます。体内で必要なタンパク質はそのまま血液などで運ばれますが、反対に不要なタンパク質は体外に排出されるようになります。

その、不要なタンパク質を処理する際に使われるのも、肝臓の仕事です。

そのため、血液中の総蛋白の数値が基準値を超える、もしくは、下回る場合、肝臓などに異常があると判断することができるのです。

総蛋白(たんぱく)が高くなるとどうなる?

そして、その総蛋白が高い数値になってしまった場合は、アルブミンに異常がある場合が多いといわれています。

具体的な病気としてあげられるのが、

  • 脱水症
  • 多発性骨髄腫

などがあげられます。

特に、脱水症に関しては、総蛋白が増加する原因である、アルブミンの増加の理由として、脱水による血液の濃縮の可能性があります。

そのため、総蛋白が高い場合には、脱水症の可能性が高い、といいかえることもできるでしょう。

総蛋白(たんぱく)が低いとどうなる?

総蛋白の数値が低い場合、肝臓などの臓器において、タンパク質の合成がうまくいっていない可能性があります。

そのため、具体的な病気として考えられるのが、

  • 肝硬変
  • 慢性肝炎
  • ネフローゼ症候群
  • 急性肝炎

などです。

総蛋白の減少は、増加と同様、アルブミンの状態が大きく影響します。何らかの理由でアルブミンが減少している場合、その合成をしている肝臓に異常があると判断できるのです。

ですので、総蛋白の数値およびアルブミンの数値が減少している場合、肝硬変など肝臓の異常があると判断されることが多いといえます。

まとめ

このように、総蛋白という数値は、主に肝臓の状況を見ているということがお分かりいただけたかと思います。

総蛋白の数値は、高すぎても低すぎてもいけないため、日頃の食生活や日常生活にも大きく関連する項目でもあります。もし数値を見て少しでも不安に思われる場合は、かかりつけの医師に相談すると良いでしょう。